ブーツはスキー用のものをファンスキーでも使うことができます。
ファンスキー専用というものもあります（写真は専用のものです）が、取り扱っているお店は少ないかと思います。違いはブーツの柔らかさで、ファンスキー専用のものはスキー用より柔らかく出来ており、膝と足首を曲げやすくなっています。しかし柔らかい分ブーツが足を支える力は弱く、足が疲れやすくなります。
スキー用ブーツでも問題はありませんので、必ず実際に履いてみて、自分の足にぴったりなものを選びましょう。
・ウェア
お店に行くと、スキー用ウェア・スノーボード用ウェアと分かれて売られている場合がありますが、どちらを選んでも問題はありません。ジャージなど中に着るものを考慮して大きさを選びましょう。また、なるべく防水・撥水性の高いものを選んだ方が、快適に楽しめます。
・グローブ
こちらもスキー用、スノーボード用、また兼用というのもあります。
スキー用のグローブはストックを持ちやすくするために、掌の部分に柔らかい素材が用いられています。
一方スノーボード用は、板を装着する時など雪面に手が着く場面が多いため、グローブは手の平部分が厚く、防水性が高められています（写真はスノーボード用です）。兼用はその中間といった性能です。
ファンスキーは基本的にストックを持ず、雪を触る機会も多いのでスノーボード用の方が向いているかと思います。
・ゴーグル
晴れた日は紫外線から目を守るため、また悪天の時は雪や寒さから目を守り、視界を確保するために必要です。
しかしレンズが曇ると視界が狭くなってしまい危険ですので、二重構造のレンズなど、曇り止め加工の施してあるものが良いです。
またレンズにはオレンジ・ピンク・スモークなど色がいくつかあり、天候によって有効な色は異なってきます。暗めの色のレンズは晴れた時には最適ですが、悪天時や夕方、夜間（ナイター）など薄暗い時は見え辛くなってしまい、またクリアーなど薄い色はその逆となります。最初はオールマイティなオレンジ色やピンク色を選ぶと良いかと思います。
・帽子
寒さを防ぎ、また頭への衝撃を和らげてくれるので、必ず被りましょう。
耳までカバーできるニット帽が一般的です。
・ネックウォーマー
首を守る防寒具です。
首は体温調節の上で重要な部分なので、あるとないとでは寒い時のコンディションが大きく変わってきます。
常に着用する必要はありませんが、悪天時などに備えて必ず持ち歩くようにはした方が良い物です。
※上記のものをいきなり全て揃えるのは難しいと言う場合、板の他にもウェアやグローブなど、ゲレンデでレンタルできる場合もあります。
ただし何がレンタルできるかはゲレンデによって異なりますので、事前の確認が必要です。
＜あると更に良いもの＞
・ワックス、コルク、リムーバー
ワックスとは、スキー板の滑走面に塗ることによって板の滑りを良くする為のものです。ワックスをかけなくても滑ることは滑るのですが、雪面の状況次第では滑りが悪くなり、ひどい時には斜面で止まってしまうこともあります。ワックスには固形のものを溶かして塗るホットタイプと、写真の右側のような直接板に塗れるスプレー（イージー）タイプとがあります。ホットタイプの方が長持ちしますが作業が難しいので、最初はスプレータイプで充分です。やり方は、
（１）滑走面に均等にワックスを塗る
（２）コルクで強くこすり、摩擦熱でワックスを浸透させる
（３）乾燥させる
以上で完了です。
また、写真の左側のスプレーはリムーバーといい、滑走面に付いた汚れや古いワックスを落とすのに用います。どちらも揮発性なので、密閉した室内では使わないで下さい。イージーワックスは手間がさほどかからない分落ちるのも早いので、滑る前に毎回使用する必要があります。
・プロテクター
背中、腰、肩、胸、膝などを衝撃から守ってくれます。
どの部位をカバーしているかは商品によって異なります。
グラウンドトリック（地面で跳んだり回転したりすること）に挑戦する場合や、急斜面・コブなど、転ぶ頻度が高そうな場所へ行く場合は身に付けていたほうが安全性が高まります。