一章 ファンスキーとは?
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長さが130cm未満の、一般的なスキーよりも短いスキー。ストックを持たずに滑るのが一般的です。
「ファンスキー」は日本での呼称であり、海外では100cm未満のものを指して「スキーボード」という名称が使われています。ファンスキーとスキーボードに大きな差異はありませんので、100cm前後のスキー板=ファンスキー(スキーボード)と思っていただいて大丈夫かと思います。このサイトでは、名称はファンスキーで統一しています。
このページの目標は以下の通りです。
<目標>
・ファンスキーの特徴、危険性を理解する。
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ファンスキーについて 〜一般的な長いスキーとの比較〜
<メリット>
○操作しやすい
板が短いため、ターン(滑っている途中に曲がること)が普通のスキーよりも楽に習得できます。
それ故スピードの調節も容易に可能となり、始めて比較的短時間でも自由に滑れるようになります。
○持ち運びに便利
短い分軽量であり、持ち運びが楽です。自宅での保管場所にも困りません。
また、値段も長いスキーより安く設定されていることがほとんどです。
○自由度が高く、様々な楽しみ方が出来る
普通に滑るだけでももちろん楽しいのですが、滑りながら跳んだり回ったりとアクティブな動きを入れ易いのもファンスキーの醍醐味です。普通のスキーやスノーボードでは敷居の高い動作も、ファンスキーなら簡単に出来てしまうこともあります。
<デメリット>
●深い雪では滑りにくい
普通のスキーでもふかふかの深雪はスピードが落ち、埋まってしまう場合ももちろんあるのですが、ファンスキーは板が短い分接地面積が小さいので、スキー板が埋まりやすく、途中で止まってしまう場合があります。
周りに人がいない状況で止まってしまい、自力で動けなかった場合、最悪遭難してしまう可能性もありますので、深雪の箇所を滑る場合にはコースや天候、自分の技量等をきちんと確認する必要があります。
●怪我の危険性

普通のスキーのビンディング(スキー板とブーツを固定する装置)は、一定以上の衝撃があった場合板からブーツが外れる仕組み(開放式)になっており、転倒や衝突時などに足に負担がかかることを防いでいます。
しかしファンスキーのビンディングは、軽量性の重視と、板が短い分足にかかる負担が長いスキーほど大きくはないことから、衝撃があっても板とブーツが外れない(固定式)
ものがほとんど
です。長い板のスキーほど負担はかからないとはいえ、衝撃時に板が外れないというのは危険なことで、例え地味な転倒であっても足が引っかかると骨折したり靭帯を痛めてしまう可能性があります。
軽いが故に自由に動けて、様々な楽しみ方をファンスキーに与えている固定式ビンディングですが、その危険性もしっかりと認識する必要があります。その上で怪我を避けるために、準備運動は念入りに行い、自分の力量以上のコースや技術を練習する際には無理をしない、正しい転び方を身に付ける、などを心がけましょう。
また上達が早いスポーツであるということは、あまり痛い思いをせずに滑れるようになってしまうということでもあります。誰でも痛いのは嫌なので喜ばしいことなのですが、恐怖感が少ないまま自分の力を過信してしまうことに繋がりやすいとも言えます。そのような状態で自分の力以上の滑り方をしようとしたり難しい場所に行ったりすれば、より怪我はしやすくなります。
簡単に滑れるようになるとはいえ常に安全を意識する必要があると言えるでしょう。
★このページの目標は達成できたでしょうか?
・ファンスキーの特徴、危険性が分かる
OKであれば、
二章 ファンスキーを始めるために
へどうぞ。
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